本日帰国
今期の欧州遠征が終了致しました。
昨年までは、イタリアに在住しての活動でしたが、今年からは日本に拠点を持ちながらの活動。
私自身も初めてのことで、どうなるかはやってみないと分からないところでしたが、
無事に契約日数も終わり、8月初旬の時点でヨーロッパの活動を無事に終了することができました。
ジロ、ツールを中心にしたスケジュールで、年間で100日弱の欧州滞在となりました。
今年はカザフスタン籍のチームアスタナで活動し1年目
やはりイタリアだけのチームでしか活動経験のない私にとっては、大変に内容の濃い経験をすることができました。
特に、自転車競技が盛んでない国がプロチームを作り、欧州に拠点を置いて活動する点において、私にとっても参考になることや難しさを身を持って体験しました。
アスタナは多国籍な人員で構成されており、強力なチームを作ることを主な目的としてますが、根底にカザフスタンの自転車競技の育成、強化という側面もあります。
世界で戦う強いチームを作るりながら、同時に自国の選手の強化を行うという、その同時進行に彼らも長年試行錯誤を繰り返し、現在も理想形を求めて活動を重ねています。
チームの特色の多国籍な構成。カザフの若者も、もちろんその中で揉まれるわけですが、彼らに与えるチャンスは他の国の選手より遙かに多い。
その環境が居心地が良いと思うのか、それとも、更に上を目指す手段とするのかは、全て本人次第。
私の率直な感想として、選手、スタッフに限らず、一度でも他の国の組織に所属したものと、そうでない者では、能力だけでなく、人間的な強さ、目的意識に差が出ていると感じます。
苦労せずに恵まれた環境を手にしてしまうのも、必ずしも向上心を養う上ではプラスになっていない。
ただ、ヴィノクロフや、監督のシェーファーはそういった点で、欧州の中で孤独に道を切り開いて人材。
その辺を十分に理解しているのですから、やはり育成というのは難しいのでしょうね。
蝉の鳴き声が聞こえる8月に日本にいるのは1997年以来。
ということで、明日から治療院での活動を再開します!
どうぞこちらのほうも宜しくお願い申し上げます。
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