バーレーンメリダチームのマッサーとしてツアー・ダウンアンダーに帯同。
本日帰国いたしました。
本年より自転車チームとの契約は交わしておりませんが、視察目的で数週間程度のレース帯同のみ行う予定で、今回は元リクイガスの幹部の多いバーレーンメリダが私の今後の意向や活動に協力する形で、日本と時差も少ないオーストラリアのワールドツアー初戦に帯同してまいりました。
マッサージスタッフ人数も足りている中で、このように呼んでいただけるのは大変ありがたい事です。
今年発足のバーレーンメリダですが新規のチームでありながらも運営、スタッフ陣、システムのクオリティは非常に高い印象で、私としても正直に言いまして、かなり久しぶりに一切ストレスを感じることのない環境で仕事をすることが出来きたと思います。
GMを始め、監督、ドクター、メカニック、マッサーの中心メンバーのほとんどが過去に仕事をした仲間であり、私を育ててくれた人、共に育った同僚、私が指導担当したスタッフなど、新チームでありながら私にとっては非常に働きやすいメンバーで構成されてるのも有るでしょう。
仕事における価値観が、我々末端のスタッフから本部の幹部まで共通できている良さを久々に体感しました。
今回一緒に組んだマッサーのデルガッロとは15年の友人でもあり、私より2歳若いものの人生においてもお手本としている非常に優秀な施術家・トレーナーでもあります。
私も2011年から私は日本の業務と自転車チームの仕事を両立してきましたが、実は彼のスタイルやアドバイスを大いに参考にした上での活動した経緯があります。
ひとりの施術家が、自転車チームのみの所属でキャリアを積む問題点や危険性などを彼はよく指摘をしており、それは私がイタリアに渡って5年ほど過ぎた頃から抱えはじめた悩みとも共通するものでした。
その頃の彼のアドバイスや行動に私は大いに影響をうけました。
彼は現在は治療院を2つ持ち、バーレーンでもマッサーチームの責任者として活動していますが、今回ダウンアンダーに私を呼ぶように取り計らったてくれたこともあり、おかげさまで互いの活動や情報交換なども出来とても有意義な遠征となりました。
今回は新城幸也選手とも初めてプロチーム内でレースに帯同しましたが、それはとても不思議な感覚でした。
彼以外も台湾やエチオピアの選手の施術も担当。
その国を代表する選手の施術を担当できたのは良い経験。
チーム公用語は英語です。
もはや、自転車チームはラテン語ではなく英語がスタンダードの時代
選手もスタッフもイタリア人は多いですが、伝統に縛られることないフレキシブルで国際色豊かなチームだと思います。
しかし選手に限らずスタッフなど、今後は英語が話せないと自転車競技の世界で職を求めるのは難しい時代になったと思います。
2週間弱の帯同でしたが、改めてレース現場でしか得られない情報は多いと感じてます。
よきチーム、よきレースオーガナイズのツアー・ダウンアンダーの帯同では、私も心身ともに大変にリラックスさせて頂きました。
今後においてもバーレーンチームの協力の元、わずかな日数にはなりますか自転車チームとの活動は継続していく予定です。