ステルビオ峠でドロミーティの山岳ステージが終了。
レース後はミラノまで陸路で移動も到着は夜の10時30分。
アスタナはフェアプレー賞で1位でだったものの、昨日ついにペナルティを受け、
ミラノでチームで表彰台上がる夢も途絶えてしまった・・
しかし、ドロミーティの山岳地帯での日程はどうしてもスケジュールがタイト。
毎年のように、ジロの終盤は選手、スタッフにとって過酷な環境になります。
帰国の準備も始めないと・・!
ステルビオ峠でドロミーティの山岳ステージが終了。
レース後はミラノまで陸路で移動も到着は夜の10時30分。
アスタナはフェアプレー賞で1位でだったものの、昨日ついにペナルティを受け、
ミラノでチームで表彰台上がる夢も途絶えてしまった・・
しかし、ドロミーティの山岳地帯での日程はどうしてもスケジュールがタイト。
毎年のように、ジロの終盤は選手、スタッフにとって過酷な環境になります。
帰国の準備も始めないと・・!
第19ステージはクロイツィゲルが区間優勝。
実は僕は当日の朝リタイヤの可能性もあると考えていました。それほど彼のここ3日間のコンディションが良くなかった。
17ステージで総合成績を落として以降ひどく気を落としていましたが、彼の同部屋のガスパロットと私で、金、土曜の山岳ステージに気持ちを切り替えるよう声をかけてきました。
19ステージの最初の登りで既に無理っぽいと話すクロイツィゲルに、ガスパロットも強い言葉で励まし続けていたとの事。峠をこなすうちに彼のリズムが回復していったようです。
彼は決して疲労困憊なわけではなく、リミッターが掛かってしまったような状態。とにかく今年のジロでは顕著にその症状が現れました。原因は様々に考えられますが、選手の身体管理は難しい・・
しかしドロミーティのクイーンステージの一つで区間をとれたのは本当に大きい。
私も17ステージの体調不良から19ステージの区間優勝までの周囲の反応に若干振り回されたかもしれません。
プロスポーツの現場ならではでしょう。良くも悪くも見えた事も多くこれも経験、ひとつ勉強ですね〜。
明日はドロミーティの最終ステージ。ステルヴィオのゴール。
非常にタイトなスケジュールが続いていますが、明日のレース後にいよいよミラノに移動です。
第18ステージ前の選手ミーティングは、「集団の前方に位置する必要もなければ、逃げにも試みず、ただ明日からの山岳ステージに備えとにかく集団内で体力を温存し、休養に努めるように」と指示が出たのみ。
最後に、「休めっていう意味は、このままチームバスでゴールに行くってことじゃなく、自転車に乗って休めってことだからな!」という冗談(選手は失笑)で締められていました。
本日気温は久々の25度超。
明日から山岳ステージ、予報もあまり良くはないらしい。
峠越えの続くレース、スタッフも分散してそのサポートに回ります。
ジロ第17ステージはクロイツィゲルが30人ほどの集団から送れるという予想外の展開で総合圏外に脱落。
勝負が始まる前の30人の集団から遅れるというのは、パフォーマンスの良し悪しという問題ではなく体調不良。
ただ原因がどうであれ、今年の目標であったジロの総合成績は、ここで事実上閉ざされた形となりました。
グランツールの総合を狙うことは、選手、スタッフ共に腰を据え取り組む大変にエネルギーの必要な作業です。
それゆえにこの結果はクロイツィゲルにとって辛いもの。自転車競技を行う上で初めて経験する挫折だと思います。
私もこれまでグランツールにおいて上手く行くとき行かない時と様々に経験してきました。
悪い状況の時にこそ、プロとしての能力や人間力が問われるのだと思います。(走れない時でも折れないディルーカの精神力を思い出します)
今、大切なことは、総合は逃してもプロとして、ミラノまでしっかり走り切ること。
選手達の可能性を信じて、最後までサポートして行きます。
今年のジロで最後の逃げが決まる可能性のあったステージ。
クロイツィゲル、ティラロンゴ以外のアスタナの選手の逃げが決まり、第3の選手の総合成績ジャンプアップが出来れば、チーム総合首位に出る可能性がありました。
(現在、アスタナのチーム総合成績はモヴィスターに続き2位)
結果的には逃げには乗れず。
特に狙っていたタイトルではないもも、チーム総合の可能性が難しくなったステージでもありました。
ジロも終盤を迎え、様々に締めの段階に入ってきています。
今日は、私のかつての同僚でもあり、現在はテカール(インディバアクティブ)のインストラクターを努めるテルニが訪問。
サボルデッリやガルゼッリの元専属マッサー。
現在は治療院経営で相当に忙しい毎日を送っているとの事。久々の再開でとても良い刺激をもらえました。
アスタナに密着しているクルーから取材を受けました。4分10秒からです