第20ステージはアルプス最終ステージ。
山岳賞、スプリント賞が確定しており、チームとして残る仕事はトップテンを目指すクロイツィゲルの総合成績ジャンプアップのみ。
彼は疲労度も少なく、コンデションも大崩れせず安定しているものの、現状のパフォーマンスでは総合争いから最初に遅れるのも事実。
20ステージは大崩れしそうな選手が予想されていたので堅実にレースを運ぶ選択肢もありましたが、彼は当初からアグレッシブに行くと決めてましたね。
結果的に総合成績10位以内の目標をクリア。
あと30秒ほど稼げれば更に上位に入れたので最後のダウンヒルのミスは悔やまれますが、彼としたもはそれは重要ではないとの事。
ツールデビューの08年が13位。09年9位、10年9位。13年5位。とこれまでの経緯からすると必ずしも今年の順位、パフォーマンスに彼が満足している訳ではありません。
ただ選手生命を絶たれそうな地獄から心身共に立ち直り、ツールドフランスのトップグループに戻った事に大きな意味があり、ツールドフランス総合10位という成績もGCライダーとしての可能性とチャンスを来年以降にも残せたはず。
よくここまで戻れたという気持ちこそ、これまで彼を支えて来た者の心境だと思います。
サガンも昨日はエスケープの為にアシストに徹していました。
友人を助けるために身を犠牲にする行為。
シャンゼリゼの前日にこんなことするスプリンターは見たことないです。
ビジネスであるプロスポーツではあまり見られないシーン。とてと素敵な話なんですが、この行為のもつ意味や凄さを僕の文章力では伝えきれず、すみません、、
いずれにせよサガンの総合敢闘賞に異論を唱える人など誰もいないでしょう。
結果的にこのツールはスプリント賞、山岳賞、総合トップテン、総合敢闘賞を達成。
大会期間中は気持ちも若干便秘気味でしたが、最終的にスッキリ。
マッサージ業務も終了でもう僕的にはこのツールは完全終了。
気持ちよくパリに向かいたいと思います。