クロイツィゲルの昨日体重は68キロ。
ツール・ド・スイスを制した2008年(当時22歳)時の体重は64.5キロ
その差3.5キロ、ツールまでにまだ絞れるにせよ、約3キロ増
ほぼ筋量差と考えても良いかと思います。
この体重増、トレーニングコーチの考えからするとパワーウエイトレシオの観点から
山岳のパフォーマンスにおいて63キロ前後のステージレーサーに対抗するには考慮する必要があるとのこと。
要するに、今まで以上のダイエットの提案を考える専門家の指摘です。
ただし、様々な身体の故障や痛みに悩んでいたデビュー当時は違い、現在はほとんど身体的なトラブルを克服しているのも事実。
身体の安定性を高めるトレーニングを続けた上での筋量増、
その結果として、現在はどんなに厳しいトレーニング、レースを行なっても悲鳴を挙げない身体を獲得しています。
ジロを制したニーバリもデビュー当時と比較するとベスト体重は2キロ以上増加。
両者ともデビュー当時は身体のトラブルに悩まされ続け、それを時間を掛けて克服した選手です。
「体重は重くなったが、最近は殆ど怪我に悩まなくなった。それが何より大切」とクロイツィゲル本人も話しておりました。
出力に対し身体が負けている、パフォーマンスピラミッドで言う”オーバーパワー型”の選手。
ようするに強いものの怪我に悩むタイプの選手です。若くして頭角する自転車ロード選手に多いタイプかもしれません。
選手の能力を判断するに、パフォーマンスばかりに目が奪われがちですが、そのパフォーマンスを100%発揮する身体を獲得することが何よりも大切。
長い期間、最良のパフォーマンスを発揮できる一流のアスリートになる上で何より重要なことなのでしょう。
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