本日のタイムトライアル。僕の役割はチームバスでのウォーミングアップサポート。
今年加入のトレーニングコーチ、ボビー・ジュリックに今日は僕をフォローしてくれと頼まれ、細かくプログラムされたウォーミングアップメニューの説明を受ける。
選手が行うアップメニューのメリハリは高く、それに合わせ、糖分を摂取させない、させるタイミングがあり、その受け渡し方法のレクチャーを受けた。
プログラムは非常に細かく、ボディスーツを着るタイミングなども彼の指示が入るなど、時々作業中の僕にも質問を投げかけ、それに答えさせられるなど、冗談ぽい会話の中にも、本気に僕が理解してるか試されてる感ありありでしたね。
僕もTTアップのフォローはこれまで何度も行って来た事で、選手の要望を聞き入れつつ段取りを考えたのですが、今回に関しては、スタート24時間前からトレーニング、食事方法、過ごし方など、選手の考えが入ることなく、全てコーチの管理の指示で動くという点で、とても新しいものを見せてもらいました。マッサージの強度や時間の要望もその中に入ってました。
心理学的な着眼点もあり選手にストレスを与えない工夫、例えばレース直後のブドウ糖摂取を全く美味しくないマルトデキストリンパウダーのドリンクよりグルコースが主成分のハリボーというグミに代用させるなど、生理学のみでなく細かな配慮も彼の発案とのことです。
僕も含め人間の身体を相手に仕事をしていますが、個体差や不確定要素は多く、そのどこまでを網羅して、その人のパフォーマンスアップなり、問題解決の手助けが出来るかを常に考えねばなりませんが、「これをすればこうなる」と参考書に出ていることが、現実に問題解決に繋がらないことなどが多く、全てが理論通りに行くことは限りません。その時は着眼点を変えることや、網羅出来ていない部分を探し直すなど、戦略と手段に疑いを持って取り組む必要があります。
その追求という意味でも一段先を目指そうとする彼らから良い刺激をもらった一日となりました。
[…] ん、ジロ デ イタリアやツール ド フランスなどのプロロードレースの現場 でも活用されている優れ物です。 […]