本日はフラットコース。
トラブルなく集団ゴールをするステージも、またもアルベルトが落車。
ラスト3キロ以内のアクシデントのタイム差はニュートラルとなりますが、
ラスト20キロ〜3キロまではタイムを失う可能性の高い危険ゾーン。
そのまさにタイムリカバリーがほぼ不可能な3キロ手前での落車となりました。
トラブルの際の対処もその3キロラインの前後で変わりますが、危険ゾーンにおけるエースパンク、落車の対処はアシスト選手が自転車をエースに渡し、再スタートさせる事が最優先。
チームメート同士の車輪交換、チームカーを待つ、ゲガの状況の確認する、という判断は全てタイムロスに繋がる事になります。
昨日はトザットの瞬時の判断により、アルベルト危機的状況の被害は最小限にとどまりました。
2分25秒からをご覧ください。
トザットは仕事を終え集団後方に下がりつつある所を、
駆けつけ、落車の山を駆け抜け(数人の選手の上をレーサーシューズで踏まざる負えなかったとのこと)、アルベルトに自転車を渡しプッシュ。この間僅か数秒。アルベルトは最小限のロスのみで再出走しています。
アルベルトの近くには他のアシストもいましたが、トザットの迷いの無い明確な判断力が、だれよりも早い行動となり、アルベルトもトザットの動きに瞬時に同調できた事が何よりでした。
この落車によりマリアローザを失い、タイムトライアルを最終走者で走る事は出来なくなりましたが、危機を最小限の被害に押さえ込んだ事を、ポジティブに捉えるべきでしょう。
落車は軽傷で済み、怪我は本人もゴールするまで気づかなかったとの事。タイムトライアルの前の怪我や落車は当然喜ばしい事では無いですが、何れにせよ、明日のタイムトライアルでこのジロの大きな山を迎えます。
本日のゴール、イェーゾロはリクイガス発祥の地、サンドナ・ディ・ピアーベの隣町。
今宵は、チームを離れ、元リクイガスのメンバーでの夕食会に合流。
自分に厳しく他人に厳しい、歯に衣を一切着せない言い回しをするベネト州の気質の緊張感と心地よさを懐かしむ夜となりました。
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