60キロの長距離タイムトライアル。
結果は僕が書くまでもないですね。
アルベルトがマリアローザを奪還。
総合争いで、ライバルから頭一つ抜け出した形になります。
歴史に残るカンピオーネはアーティストと形容される事が多いですが、
アルベルトが大一番で見せる情熱、闘志を見ていると彼もアスリートの域を超えたアーティストなのかと感じますね。パンター二のように。
レース後のインタビューでは、今回が最後のジロになると発言。
2016年末での引退は既に表明していますが、ジロはこれで最後。引退へ向けたプランの過程なのでしょう。
引退が作品の完成なら、引き際の哲学、美学を持つ彼はやはりアーティスト。
昨日の長距離TT後、坐骨結節付近の痛みを訴える選手が多数。
TTポジションは身体の固定力が高まる分、ペダリング動作が強く発揮されますが、筋に過度の負担がかる事にもなります。
要するに、スタビリティ関節とモビリティ関節(股関節)の機能分離の高まりです。
レース後、椅子に座れ無いなど、ほぼ炎症に近いレベルの症状の選手も数人。
20キロTTではこのような違和感が出無い選手が、60キロで痛みとなることからも、長距離TTの耐性を上げるトレーニングやテクニックは問われるのでしょうね。
一方でほとんど違和感が出無い選手もいます。
胸椎の伸展保持能力が高く、かつ、前傾姿勢をつくる上で骨盤前傾だけでなく、腰椎の分節的な屈曲が出る選手。
屈曲位を骨盤前傾だけに頼ら無い選手ほど、この傾向にあるようです。
ロジャースや、アルベルトはこのタイプ。
これは姿勢の意識というより、ほぼ個体差に影響される部分です。
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