総合成績を狙うチームには体力温存のステージと位置づけられてはいても、実際はそうならないのがグランツール
区間優勝を狙うチームの積極的な動きにあわせ、落車回避の前方キープにおいても削られるように体力を消耗したとは選手の言葉。
グランツール後半になると、レース、食事、マッサージ、睡眠、以外で使う動作はすべて消耗につながるとのことで、極力選手も体を休めることに務めることになります。
マッサージ施術も、疲労回復と障害予防で1時間。
問題箇所がある場合は、それに応じて更に時間は伸びますが、
施術家が8人いるチームにおいて、どんなにホテルの到着が遅れても、施術時間への影響が出ることはまずありません。
私の最初のジロ、98年は3人体制。
大型トラックもバスも無い時代、物に溢れすぎない体制は機動力も作業効率も良かったですが、ゴールからホテルの移動が長いときは、施術時間を削るを得無い事は多々ありました。
翌日のスタートラインまでの限られた時間の疲労回復を考えると、なにより優先するものは睡眠と食事(消化も含め)となり、状況によりマッサージの時間の捻出が難しくなるのです。
この問題の解決には人員補充が一番の方法となるわけですが、
僕が所属したチームで見てみると
2000年初頭のファッサボルトロでは4人体制
2006年リクイガスで5人、
2011年アスタナでは6人
そして今2015年のティンコフは8人。
8人体勢を可能にするに必要な要素はまずは予算となるわけですが(人件費、旅費交通費、食事など)まぁ、それもティンコフだからこそ可能な方法でもあるのでしょう。
選手9人に対し施術家9人の時代に、果たしてなるのでしょうか??
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