さて前回(つくばマラソンまでのみちのり)の続きから、
一時は出場を見合わせたつくばマラソン、大会一週間前に出場を再び決断。
つくば1週間前の10Kペース走で、初めてキロ3分50秒以下で走れたのは大きな自信であり、
疲労感が抜け、体調の良さを実感したのは前回述べた通り。
考えてみれば、8月中旬、9月、10月中旬までのトレーニングでは追い込んだ。
結果的に怪我で完全休養したことで超回復している仮説があっても良い。
もし怪我をしなかったら、いくら疲れていても3週間の休養は絶対しなかった。
たらればだが、怪我をしてなかったら疲労感を拭いきれずに本番を迎えた可能性もあるかもしれない。
2014年のヴエルタのコンタドールとフルームがその例
両者はツール・ド・フランスをほぼ同時期に落車でリタイヤし目標をヴェルタに変更。
手首の骨折のフルームがローラーでトレーニングすぐに再開する一方、
膝裂傷のコンタドールは3週間の安静を強いられた。
結果は、トレーニング計画を遂行したフルームが後半失速、
安静を強いられたコンタドールは超回復から終盤にコンディションのピークを迎え総合優勝。
最後に笑ったのはコンタドール、
そんな彼だが安静中はメンタルコントロールに本当に苦労していたのを知っている。
そう僕はコンタドールと同じ、、
思考を都合よくポジティブに誘導する
今回の一番の不安材料は後半戦。
なんせ1ヶ月以上10キロ以上走っていないので、後半の失速を押し切る筋力に自信がない。
ましてや、3ヶ月前までランニングをする習慣など無かった自分に体力的ベースなどあるわけもない。
怪我をしている間、走動作に近いスプリットスクワットを中心に筋力強化をしていたが、
これが後半戦の持久力に直結してるかは疑問。
なので、ペースをとにかく抑えていくしかない。
よって狙うは4分10秒から15秒の狭間。
目標タイムはネットタイムで2時間59分00秒くらにになるだろう。
サブスリーギリギリを狙うのが今の僕の現状をみても現実的。
このペースで行き、30キロ前に失速したらそこでリタイヤすることも決めた。
実はサブスリーを意識した時、3時間切りではなくて2時間55分切りを念頭にトレーニング計画を立てた。
3時間切りの目標では達成は難しいと思ったからだ
目標を高く設定することで、確実に達成できるはず。
なので、今回は当初描いていたペースよりも遅い。
余裕はある。
しかし猶予はない。
そんなギリのペース配分である。
ちなみに僕はBブロックスタート、
号砲からスタート地点の通過までどのくらい時間をロスするのかは分からないので、
ストレスを溜めないためにもグロスでのタイムは考えないことにした。
というか諦めた、、
ネットタイムでもギリなんだから仕方ない。
それよりもスタート順でストレスを被ることは避けたかった。
木曜の夜からカーボローディング開始。
カーボローディングは炭水化物のガチ食いではなく、
あくまで、炭水化物多めというバランスで考えなければならない。
食べ過ぎには注意。パスタを食べ過ぎてお腹を壊す、体調を崩しては元も子もない。
一回の食事は腹8.5分目まで。ただし間食は多くする
この辺は、プロロード選手を20年以上見ているだけに実践方法は心得ている。
しかし饅頭やせんべいをこれだけ食べれるは幸せだ。
厳しいトレーニングを終えた最後のご褒美のようなものだな。
と思ったのは半日。
数時間おきに炭水化物食べなきゃいけない状況は意外と嬉しくない。
カーボローディング開始と合わせ、ウォーターローディングも開始。
アスタナ時代のヴィノクロフはこれを重要視していており、2リットルのペットボトルを2本を毎日彼の部屋に置いていたな。
とにかく水を多めに飲む心がけをした。
ただ、失敗したのはレース当日の朝にも水を飲み過ぎてしまったことだ。
カーボローディングは前日の夜で止めているが、水だけは無意識のうちにストップしてなかった。
レース会場についても、わざわざ水を買って飲む。
それが、スタート前とレース中の頻尿現象につながってしまったのだ、、
つくばマラソンは本来はスタート近くのホテルに前泊をする予定だったが、
不出走を決めた時点でキャンセルしていた。
レース直前までトイレもある環境でリラックスできるメリットは大きいが仕方ない。
そんな中、治療院に来てくださっている方から「つくばマラソンバス」なるものの存在を聞く。
東京駅八重洲から会場まで直行。
つくばエキスプレスで良いと思ってたが、マラソン客で混雑し座れないらしい。
バスは朝6時に八重洲を出発。確かにこれは快適だった。
なんせ、JRつくば学園都市駅から会場までのアクセスを考える必要が無い。
おそらく30台以上のバスはあっただろう。
なのにバスを教えてくれた方と偶然にも席が隣になったのには驚いた!
さて、会場につき、高校の同級生と20年ぶりに会う約束をしていた。
同じバレーボール部だった同級生w
FBで久々に会い、つくばに出るとのことの連絡をもらっていた。
そして彼はいまは神田にあるランステも経営する某有名マッサージチェーンの代表。
規模は違えど同業者だ。
ランを始めてから良き出会いや再開が多い。
家で既に、ゼッケンをつけたTシャツ、ランニングパンツに着替え、KTテープも貼ってあり、会場での準備はジャージを脱ぐだけ。
レースの携帯品はジェル7本と万一の500円玉のみ。
ノースフェースのランニングパンツがとにかく秀逸。
腰の部分のメッシュにすべての携行品が余裕で収まる。
同様の商品は他社にはないらしい。これはほんとオススメです。
荷物を預けたらスタートまで40分。
フルマラソンのアップなど、ジョグでスタート地点まで行くので十分だろう。
トイレに寄ってからスタートに向かう。
スタートはBブロック。既に結構並んでいる。
Aブロックの先にスタートのアーチがかすかに見える。
改めてグロスのタイムは考えないことにする。
曇りの天候でかなり寒いが、スタートで人の間にいると意外と寒くはないのは助かった。
透明のビニール袋に頸の穴を開け被ってる人が多い。なるほど、保温できるし捨てれるもんね。
そんな感じでストレッチをしてるとことで再び尿意、
並び順を捨てるしかないが、ここはトイレにいく。
帰ってきたら、当然最後尾はしかたなし。
まぁ、ネットタイムしか気にしないしオーケー。
スタートまで10分の合図。
再びかすかな尿意。
あらー、こりゃ完全水飲み過ぎましたね、、
コース脇にのトイレは、10分後のウェーブスタートのランナーで並んでいる。
どうしよう、、
でも我慢できるレベルではある。
第一、ここでトイレに並んだらスタート間に合わないよ、
気にしない気にしない、
などと考えてるうちにスタート1分の合図
そして尿意が本格的になった。
はぁくそぅ、、、、
「先生トイレいってもいいですか?」という感じ
スタートに集中する周囲の空気感を乱すように、僕だけ列を離れトイレへ。
トイレの列で事情はなしたら皆親切で譲ってくれた。すみません、、
スッキリして帰ってくると、なんともう走りだしてるではないか!
混雑を避け車道から歩道にそれて走る人も多いので、それに混じって走る走る。
そしたら意外と前まで挽回できたぞ。スッキリしたし、そこそこ前に来れたのはラッキー。
スタートアーチの前で再び大混雑になる、おしくらまんじゅうも無事に通過。
ガーミンのGPSウォッチをここでスタートさせた。
つづく
次回の予告;
「尿意の再来襲」
「尿意は消えるのか?」
「頑張れ僕の骨盤底筋」
の3本です
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