オイルマッサージの良い点:
◆持久系スポーツのコンディショニングに適している。
オイルの滑りを利用する手技なので、疲労物質の除去等に適しており、また指圧のような一点に圧を入れる手技がないため、マッサージを受けることに慣れていない方でも施術後の”揉み返し”が出にくい
◆施術時間の短縮。
指圧、按摩の基本手技「軽擦法」「圧迫法」「把握法」「揉捏法」といったものが、オイルマッサージではストローキング、ニーディングの2つの基本手技で対応でき、結果として施術時間の短縮が可能。これは時間との戦いになるロードレースの施術現場で私自身が実感してることでもあります。
◆正確な施術。
日本の手技では経験を積まないと筋の走行を正確に追う事は出来ませんが、潤滑剤を使用すれば一度密着させた手を離す必要がなく、筋肉の起始停止を正確に捉えることが出来きます。また筋の硬結部位といった問題箇所を見落とすリスクも少くなります。(実は渡欧する前もハムストリングス等の硬結部位をオイルでマッサージで局所治療するなんてことはしていましたね)
ざっとですが、こんな感じでしょうか。
短所としては、
◆コンタクト系や、格闘技等の筋の硬い人の施術では、持続圧を入れる際に手が滑ってしまい向かない。
◆着衣を脱がないと施術できない
◆オイル等の潤滑剤を拭き取る必要があり、また拭きとってもベタつき感は多少残る(保湿を気にする方でしたら長所ですが)
◆ムダ毛は問題になることはありませんが、濃い方は処理をする必要がある
◆肌の弱い人はかぶれ易い
等があります。
私は渡欧する前オイルによるマッサージの手技の経験は無く、最初は日本流の指圧、按摩的な手技のみでした。
現在でも欧州では基本的に日本流のスポーツマッサージで対応していますが、オイルを希望するものは多く、またチーム内の同僚と手技を合わせる必要もあり、脚の施術に関してはオイルマッサージを早急に取り入れる必要がありました。自転車選手はオイルマッサージは適していると思う点は多くありますね。
最近はNAQIのマッサージローションUというベルギーの製品を使っております。
水溶性のローションのため、ベタつき感が残らなない事や、少量でも伸びる、肌にやさしい、また匂いが少ないという点で、私が今まだ使った中でも非常に気に入っている商品です。
日本でも日野薬品が輸入するようになり入手も容易になりました。以前は海外のこの手の商品は入手が難しかったりしたものですが、良い時代になりましたね〜。(昔はベルギー遠征時に買いに行ってたな。)
コメントを残す