今年のヨーロッパ遠征第一弾のバスク一周レースが終了。
今季のファーストパートのラストレースとなるコンタドール選手が、最終日のタイムトライアルでトップタイムとなり、総合優勝という最高の結果で終了となりました。
今シーズンの準備が順調である事を裏付けると同時に、
キンタナ、プリート、ピノ、モントーヤ、ランダといった強豪を抑えたことの意味は大きい。
コンタドールは今後はツール・ド・フランスに向けて、テイデ諸島の長期合宿→ドーフィネ・リベレといったスケジュールを控えてますが、メンタル面において気落ちよくで準備が可能となるのはとても大切な要素です。
なんせ今年は2位が続いてましたから、、
今回は私も久々に彼と話すことができました。
いつもながらに彼の落ち着きさと誠実さを感じ、ひとたび話せば極めてフレンドリーというか、所謂そこら辺のフツーの兄ちゃん感満載であることなど、人間性な魅力を改めて感じましたね。
周囲に不必要な緊張感やプレッシャーを与えるタイプのリーダーでは無いということでしょう。
素晴らしい人間と仕事をするとこちらまで頑張ろうと言う気持ちになりますし、なにより気持ちの良いものです。
このバスク一周レースは連日雨予報でしたが、終わってみれば不安定な天候が意外と良くも作用し、晴れ間が覗くこともありで予想よりは良いコンディションでのレースとなりました。
だたし、コースレイアウトは非常に厳しすぎ。
プロ選手が連日34×32というギア設定でレースを走るというのは稀です。
観客にとっては楽しめる要素は確かに多いですが(Jスポーツでやってほしい)、選手の疲労感を考えると少々やり過ぎ感も私のような選手の身体を見る立場からは感じました。
アクセルを開けすぎた選手の殆どが翌日にコンディションを落とすというサイクルに見事になっていました。
今回はこのレースのために観戦に来た日本人にも遭遇。
僕自身も10回ほどこのレースには来て初めての経験でしたが、何気に日本から観戦をするに良いレースかもしれませんね。
・バスク限定の狭いエリアで行われ、特にレースの後半戦はEIBARの街を基点にレースをすること。
・北のクラッシックとは重なりますが、アルデンヌクラッシックやグランツール出場メンバーの多くが真剣に挑むガチンコレースであること。
・観客が多くなく、スタート・ゴールエリアでもファンとチームの距離が非常に近いこと。
・欧州便の多いビルバオの飛行場も近く。
といった理由からも、欧州で様々なレースがある中でも、レンタカーを使わないで観戦する方にとって良い条件を満たしてると思います。
ただし、日本では年度末にまたがるので、休みを取りづらい時期ではありますね、、
さて私ですがバスク一周レース後にチェコ共和国のプルゼニに来ております。
アルデンヌ・クラッシックに向けたクロイツィゲルのコンディショニングやカーペーサーなどスピード系練習の同行など行う予定。
あとピルスナービールもですね。プルゼニはピルスナービール発祥の地なんですね、、
金曜までこちらにてお世話になります。
レース終了の夜にビルバオに残ったのは4人。ささやかな祝勝会。基本的にレース後すぐにチームは解散、翌日の飛行機で帰る者のみ居残りです。
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