グランツールに参加するチームの施術家は5人、1人が2選手を担当する体制が通常です(選手は9人)
施術時間は選手1人に対し1時間。
レース後のホテル到着が19時として、21の夕食までの2時間がマッサージをする時間帯となります。
選手の回復期を考えると夕食後のマッサージは消化を妨げるという理由から行わないのが欧州の考え方。
夕食後から就寝の間に選手をマッサージに呼ぶことは怪我対応以外ではまずありません。
そして、今回のティンコフチームですが、帯同する施術家は8人。
ほぼ1人の選手に1人のマッサーがつきますが、まず他のチームではありえない体制です。
メリットはやはり時間的なマージンの多さ。
ホテルの到着が遅くなる日も山間部などではありますが、施術時間の短縮を最小限に抑えた対応が可能です。
選手の回復を考えると、食事、睡眠、マッサージにおいて、質と量さらに施す適切な時間帯が存在しますが、どれも犠牲にする事はできません。
怪我対応の場合も同様。
昨日はアルベルトが落車しましたが大幅にかかる施術時間の確保で、何かを犠牲にする必要は全くありませんでした。
限られた時間内で戦うステージレースでは高効率化を図ることが重要ですが、ティンコフのように人海戦術をもって対応するのも一つの解決法でしょう。
とはいえ他のチームより施術家が3人も多く、スタッフ総勢28人(選手含め37人)はツール参加チームの中でもおそらく一番の大所帯。
移動用の車両も増え、また部屋が足りず3つのホテルに別れる日もあるなど、人海戦術は運営面では必ずしもシンプルではありませんね。
歯車が狂わないようなコントロールは必要です。
さて、これより第二ステージ。
アルベルトですが本日のレースが正念場となるでしょう。
1日中雨予報です。
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