自転車は走動作の衝撃が無く身体に良いスポーツとされてますが、落車を含めると自転車競技は怪我の発症率の高いスポーツです。
あらゆるスポーツの大会開催中救急車出動回数ランキングがあるなら自転車競技は上位か、もしかしたらトップに位置するかもしれません。
受傷の際に審判にタイム要求や競技中断するシステムはなく、競技続行可能である限りゴールに向かい、翌日以降も痛みに堪えながら競技を行いつつ治癒を待たなければならないなど過酷要素が満載です。
落車の場合痛みの出る場所は時系列的に変わります。
1.打撲、擦過傷、捻挫などの直接的な患部の痛み。
2.受傷後暫くして出現する、衝撃吸収時の過剰負荷部位の痛みと違和感。
3.1.2の痛みによる動作抑制が代償動作(庇い)で異なる筋肉を酷使することで起こる痛みと違和感(二次的な障害)
4.3により起こる代償動作が原因の違和感の出現(三次的な障害)
というように痛む場所が次々に変化します。
3に至らず済めば、かなり幸運ですが、
落車と直接関係無さそうな部位に痛みが現れ長引いたり、深刻な問題になればドクターストップに発展するケースもあります。
治療ですが、1の受傷直後から2日ほどの段階ではメインでインディバ。
インディバは温熱治療器として有名なので急性期に使えないと思われがちですが、むしろ急性期の炎症、腫脹に対する非熱治療にこそ価値があります。
損傷の早期回復のエビデンスも温熱系よりも非熱の方が多いですね。
コンタドールの専属マッサーはトーマス・レック。
まだ腫脹も炎症もある時期。レース後、就寝前、朝食前と朝食後と可能な限りインディバで対応しています。
治療のために他の選手より早起きをするコンタドールも治すために全力。
ピレネーまでになんとか間に合ってほしいです。
本日は第4ステージは237キロ。
ツール最長ステージです。
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