ツールはフランスをまっすぐに南下中。
昨日の第四ステージは今大会最長236キロ。
これまで20度以下だった気温もようやく25度に上昇。7月のフランスらしい青空が現れ夏らしい雰囲気も出てきました。
とはいえ1日でボトルを200本消費するような灼熱のツールはまだ到来してません。
ツールの序盤。マッサーと選手の会話はコンデションとピーキングの話が中心。少なくとも僕が担当する選手たちとは毎日そんな会話ばかりです。
筋の状態について、選手の感覚と我々マッサージ師が感じる言葉の照らし合わせ。
疲れて筋肉が柔らかい場合もあれば、疲れが抜けて柔らかい場合もあるし、
疲労の溜まりで張ってる時もあるし、良いコンデションと共に現れる筋トーンで張ってる場合もあります。
身体の反応は複雑。
食事と消化、睡眠の質、
長期、中期、短期よ過去に遡ったコンデションとの関連性、そして個体差。
とにかく書いてもキリがないほど様々な要因で身体の反応は変わるので、医学的根拠は勿論ですが、身体に触れることでしか伝わらないし理解できない事も本当に多いです。
3週間のステージレースで選手を診ることでの発見は貴重、またクロイツィゲルのようにツールの1ヶ月前から診ていれば更に理解できる部分は多くなりますね。
これから暑くなり、いよいよ選手は身体を絞る時期になります。特に暑さが得意な選手にとってはそろそろ灼熱のレースが欲しいところ。
ここでコンデションが上がればツールのピーキングは成功ですが、半年以上の準備期間があっても蓋を開けてみないと分からないのが本当に難しいところです。
本日は第5ステージ。南下する本日も200キロ越え。
アップダウンのある難しいコースレイアウト。
サガンは区間狙い。登りに耐え優勝することになればほぼパリでのグリーンジャージは確定と言っても良いかもしれません。
アルベルトにとっては総合系選手の集団でゴールすることが目標。本日は正念場です。
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