回復力こそステージレースで戦う選手の最良の最重要項目。
回復の二大要素は、睡眠と栄養。
寝れない、食べれない、の二つの現象が起こればステージレースを戦うのは大変に厳しくなります。
第9ステージのアルベルトのリタイヤも、落車による受傷が睡眠の質の低下を招き、後のコンディションに影響したことが最大の原因。
落車しても、しっかりと寝れていた昨年のジロデイタリアとの違いでもあります。
ステージレースと回復というテーマは特にここ5、6年において各チームが予算を組み研究しており、特にツールドフランスで実戦投入するケースは多く、その辺をリサーチするのは僕の趣味のようなもなものなってます。
毎年各チームはトライアンドエラーの繰り返し。
残るものあれば、消えゆくもの様々。
流行っていたのに、ここ最近見かけなくなるものは、理論上効果があると予想されても、実戦で効果が薄いか無い、運用面で無理や負担、対費用効果面の問題かどなの理由によるものでしょう。
変わらないものの代表はマッサージ。自転車競技100年の歴史において採用され続ける不動なものですが、施術内容や手法には変化はし続けていますね。
やはり現場を見ない限り世界で何が起こってるかは知りえないと実感してます。
僕は今年でチーム所属のマッサーを辞めますが、来年以降も短期でも欧州視察は続け無いといけないでしょう。
さて様々な事が押し寄せたツール第1週が終了。
黄、緑、赤玉の三賞ジャージと区間優勝を獲得、エースがリタイヤ、チームバスが故障とまぁ、色々起こりましたが、ようやく休養日。
もちろん休養日と言っても、僕らスタッフにとっては休養日ではありません。
午前は一週間の後片付けや買い出しなど、午後は時間をかけ施術。
夜飯後はレンタルバスの引越し作業。
そう、チームバスは観光バスからビットリア社のバスに変更となりました。
元サーベロテストチームが使っていたバスでもちろん内装はステージレース仕様。
環境はかなり改善されるでしょう。
本日は第10ステージ。
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