ツール・ド・ロマンディに帯同しております。
既に4ステージが終了。
ヴィノクロフが第3ステージで区間優勝、総合でも2位につけております。
2ステージ残っていますが事実上、総合優勝は本日のタイムトライアルで決まります。
今回のチームスタッフ構成は計10人ですが8国籍になります。
共通言語は無く、イタリア、フランス、スペイン語が混同した状態。
でもラテン語のニュアンスは意外と共通していて、現場はとてもシンプルに機能しています。
ロシア語が飛び交ってる時は、私も特に耳を傾ける必要がない(というか理解出来る分け無いんだが・・)と解釈しております。
先週のジロ・デル・トレンティーノは、ジロ・ディ・イタリアのスタッフ構成でしたが、
今回のロマンディは、ツール・ド・フランスのスタッフで構成されています。
私としても先週のイタリア人スタッフ中心だったトレンティーノとは、別チームで働いている感覚です。
仕事の連携に置いて国籍は関係ないですね。
自分の役割だけを行えばいいというのではなく、他人の領域にも目を配らせて臨機応変にカバーし合える事が非常に重要だと思います。
そして大切なのは、それが自然に出来る雰囲気であること。
その点において、ロマンディーでは大変にスムーズに仕事ができていると思います。
昨日のヴィノクロフ区間優勝の祝杯の風景。リクイガスのように大騒ぎはしないです。
ヴィノクロフは単にチームのキャプテンという存在ではなく、チーム枠を超えた、国家の英雄であり象徴的な存在。
強く優しくそして物静か、上に立つ者としての資質を感じる人物です。
今年のツール・ド・フランスで引退することを表明しています。
その後はチームのゼネラルマネージャーに就任予定。
自国において政界進出する実力も国民支持もあるようですが、その辺は慎重であると教えてくれました。純血主義という独特で複雑な事情があるようです。
ヴィノクロフはやり今年で引退するんですね。
寂しいけど、しっかり目に焼き付けとこ。
祝勝会が見れるなんて、嬉し過ぎる。