ご無沙汰しております。
去年まではジロが終了するとその整理や次期遠征準備で大忙しだったものですが、今年はジロ終了早々に帰国し既に治療院での活動に復帰しております。
アスタナのジロ・ディ・イタリア
クロイツィゲル個人総合6位+新人賞獲得
チーム優勝
ティラロンゴ選手の区間優勝
という成績でした。
クロイツィゲルの当初の目標は個人総合5位以内。ゾンコランにおいてトップ差2分以内に抑える目標を3分半失ったことが響きましたが、ピュアクライマーでは無いクロイツィゲルにとっては厳しすぎるコース設定ではありました。その日以外は調子の波はありつつも安定。新人賞に関しては獲得して当然という雰囲気もあったので、それを確実に獲れたのは良かった。
ティラロンゴの区間優勝ですが、これはチームとして指示は無かったものの、コンタドールが総合をほぼ決めたエトナ山以降「総合ライバルをコントローしつつ誰かに区間勝利をプレゼントする」という動きを見せる中、状況を的確に捉えたティラロンゴの判断がピタリとハマりました。この日ティラロンゴが強かったのはもちろんですが、コンタドールも真のカンピオーネらしい行動を示しました。今年のジロの中でも特に印象に残る美しステージだったと思います。
チーム優勝に関しては、当初から狙っていたわけではありませんがドロミティ終了時点で1位だったために、途中から目標に入ったという経緯でした。チーム総合を狙うのは、アシスト選手にとっては、エースを守るという本来の仕事を終えてからも上位でゴールする必要があるので過酷です。総合に関係の無いアスタナの選手が登りで粘っているシーンがTVで度々見られましたがそういう事情があってのことでした。また逃げ一つで逆転される可能性があったので、平地に置いてもその駆け引きがあったようです。
私にとってアスタナと参加する初めてのグランツール。
所属チームにより、運営方法は様々であり、それにより現場の人間の置かれる状況も大きく変わるものです。
今回は特にそれを実感したジロでもありました。
この辺については、また近々書きたいと思います。
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