勝田マラソンに参加してきました。
結果は20キロ地点でリタイア。
つくばマラソン(2015年11月22日)以降に悩まされている右の膝関節付近の違和感と痛みによる棄権です。
本来はつくばマラソンの1大会のみ参加予定も、筑波前の故障の影響で「初マラソン・サブスリー」の目標が難しくなり、代わりに申し込んだのが今回の勝田。
結果的にはつくばにてサブスリーを達成し、今回の勝田は2度目のフルマラソンとしての参加となりました。
ただし、今回はつくばマラソン後1週間後のジョグで発症した右膝外側痛にに苦しめられました。
発症後に1週間の安静は経たものの違和感が残る早い段階でトレーニングを再開。
痛みのボーダーラインを超えないよう、練習を質と量で調整する作戦です。
しかし結果は甘くはなかった。
今回のケース、僕が僕の患者であれば、一定期間のノーランを間違いなく勧めます。
ただ今回はつくばの成功後の実験ということもあり、多くの大会期日の迫る受傷ランナーが試み(そして大抵失敗する)「走りながらの治癒」を目指したのでした。
あくまで患者の気持ちを共有する上で私自身に学びがあるとの自己責任の上の実験です。
良い子は真似をしてはいけないケース。(結果も案の定リタイア)
月間走行距離は12月は1月ともに130キロ前後。この辺が痛みをコントロールしつつトレーニング可能なボーダーラインでもありました。
当初5キロのランも持たなかった膝ですが、本番前の練習では13キロほどから違和感が出て20キロほどで痛みに変わる、というところまではなんとか改善。
勝田マラソン本番では、13キロから違和感が現れ20キロで痛みに変わるなど、見事に練習と同じ距離で違和感と痛みが出現しました。
期待していたレースでのアドレナリン増加による痛覚閾値の高まりはなく、本番のミラクルなど無しのトレーニング通りに痛みが出現したわけです、、
1月以降から10キロ程度は違和感なく走れてはいたので、スピード系トレーニングは出来ており、レースはキロ4分から4分10秒ほどで余裕を持って走れていました。20キロのラップもつくばを1分上回るペース。
ただ距離練習ができない以上、仮に膝痛が無くてもこのペースで42.195kmを走れたかは疑問。
この症状についてこれまでに、整形外科医3人(うち2人友人)、トレーナー関係5人(全員友人)の診断やアドバイスを受けています。
基本的には腸脛靭帯炎で間違いはないと思います。
ただ、これまで何度も経験した左の腸脛靭帯炎とは明らかに異質な痛みであることや、検査法は陰性で腸脛靭帯炎独特の症状もあまり出ていない事など、単純な疲労性の腸脛靭帯炎だけでは片つけられない症状であるのが僕の認識でもありました。
医師・トレーナーの見解の中でも発症機序を動作の問題+アライメント異常を的確に指摘した人はやはり陸上関係のトレーナーや施術家、経験豊富なスポーツ系に強い医師の方々でした。流石です。自分のことがなかなか分からないので、皆さんから多くのヒントを頂けました。
今回は僕が診断をされる立場を経験しましたが、ここで改めて疾患に対しあらゆる疑いを持って取り組む姿勢や、徒手筋力検査、スクリーニングテストの精度が大切であること。また何よりインフォームドコンセントの重要性を考えさせられました。
逆に問診と局所のみの検査と触診だけで症状や原因を決めつけてしまうようでは、再発なども含め落とし穴に落ちる可能性は高いと認識させられました。
やはりスポーツ疾患はスポーツに強い方々の受診は必要ですね。
ランニングを始めて良い経験をさせてもらってます
とはいえ、はっきりとした原因まで掴めたわけでないのも事実。
以前よりスクワット系トレーニングにおける右膝のニーイン現象の改善に取り組んでおり、丁度その動作の変化が出始めた頃からの違和感でもあることから、その辺の検証は今後も必須。動作の改善に向けた産みの苦しみの可能性もあるわけです。
いずれにせよマラソンシーズンも終了し、一度しっかり休息を取ることが何より大切。
その後はこれまで行ってこなかったランフォームのチェックなど、やることは多くありそうです。
ということで昨年の8月16日から開始したランニングもとりあえず一旦終了。いやぁ、我ながらよく走った。
来シーズンもマラソンはチャレンジしたいですね。やはり途中棄権は悔しい(笑)
あ、来週も走る予定がありました。
治療院に通うプロのトレイルランナーと山を走る貴重な機会。
膝は早期リタイヤのおかげもあり、悪化をしている様子はなし。
とにかくそれまで頑張ろう〜